299,「システム導入後のビジネスモデル構想」 2006/01/27
皆さん、こんにちは。坂口昌章です。 =================================== 「システム導入後のビジネスモデル構想」 システムを構築するには、現場の意見を基本に組み立てなければならない。 しかし、現場の担当者が慣れ親しんできた業務は、システムがないことを前 提にしたものだ。システムを前提にした業務とはどういうものか、を想像す ることは難しい。自分の職域、職務内容も変わる可能性さえある。結局、現 在の自分の仕事に合わせるしかないのだ。 既存の仕事に合わせたシステムでは、システム導入コストと人件費削減費用 が比較される。高額なシステム導入コストを負担するのなら、多少の残業経 費を負担した方が良いと考える経営者も多いはずだ。 現場の担当者に自信がない場合は、システムベンダーの意見を優先してしま う。「他社もこうしてますよ」と言われれば、他社に勤めた経験がない人間 は納得せざるを得ない。多くのシステムベンダーの意見とは、システムを組 む側の都合であり、ユーザーの立場ではない。システム導入以降の業務フロ ーやビジネスモデルを想定するのではなく、システムエンジニアやプログラ マーが組み立てやすいシステムを主張する。こうした作られたシステムは使 い勝手が悪い。無理にそのシステムに対応しようとしても、手間がかかるば かりであり、合理化もできず、新たなビジネスモデルも生まれない。カスタ マイズしようとすると、高額の見積もりが出される。結局、ユーザーは諦め てしまう。 つまり、新たなシステムを構築する場合、明確なゴールイメージを持ってい る人間はほとんどいないのである。 かつて、インターネットが誕生した時には、様々な夢物語が聞かれたものだ。 仕事が変わる。流通が変わる。世界が変わる・・・。 確かに個人の生活は変わった。メールやネットサーフィン、ネットショッピ ング、ネットオークション、ゲームや音楽のダウンロード、携帯とインター ネットの連携等々。しかし、我々の仕事はそれほど変わっていない。特に、 繊維ファッション業界ではその傾向が強い。下手をすれば、職場にパソコン がない。自社にあっても、取引相手にネット環境がない。相変わらず、電話 とFAXが中心で仕事が回っているのだ。 インターネットは個人の趣味、仕事は仕事、という人も多いのではないだろ うか。私は今こそ、インターネットやシステムを活用することで、仕事がど のように変わるかを提唱しなければならないと感じている。夢物語でも良い から、システム導入後のビジネスモデルの構想を大胆に組み立てることが必 要なのだ。 クライアント・サーバー型の業務用システム、バーコードや無線タグを使っ た情報管理システム、ブログを含むWEBのシステム等を組み合わせること で、業務がどのように改善されるのか。そして、どのような新しいビジネス モデルが生まれるのか、を構想するのである。 現在の段階で、必要なハードと回線環境は整備されている。問題は、ビジネ スモデルの構想力とシステム開発力である。現場の業務を理解したシステム エンジニアとシステムを理解した現場担当者、そして、業務フローやビジネ スモデルとの調整を図るコーディネーターも加わるべきだろう。 執筆担当: 有限会社シナジープランニング( http://www.j-fashion.net/ ) ( http://j-fashion.cocolog-nifty.com/ ) 代表 坂口昌章 文化服装学院客員教授 ジャパンクリエーション・総合コーディネーター 文化女子大学特別講義講師 他歴任 |
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