278,日本人は嫌われていることの自覚を

05/05/13

みなさん、こんにちは。坂口昌章です。
小泉首相による国際会議での謝罪や中国政府によるデモ回避策により、反日
デモ問題は解決しようとしている。しかし、この問題が解決したからと言っ
て、以前と全く変わらないと態度ではまずいだろう。

我々は冷静に、反省すべきところは反省し、真の意味で大人の付き合いをし
ていきたいと思う。国が嫌われているからこそ、我々個人はしっかりとした
見識を持ち、できるだけ好かれるように努力したい。しかし一方で、嫌われ
ていてもビジネスはしっかりするという図太さも持ちたいと思うのだ。それ
でようやく中国人と対等になれるのではないだろうか。



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「日本人は嫌われていることの自覚を」

デモがあったからと言って、必要以上に中国人を恐れる必要はない。デモが
なくても、海外に行った時には現地の人々に不快な想いをさせない配慮が必
要である。周囲の人が日本語を理解すると考えて、紳士的に行動することを
心がけなければならない。

アメリカは世界中で嫌われている。そのアメリカを一方的に支持している日
本は、アメリカを嫌っている国からも嫌われていると覚悟しなければならな
い。その他に、今回の中国や韓国のように特に日本を嫌っている国もある。
それらを合わせれば、日本は世界中で最も嫌われている国かもしれない。国
として嫌われているからこそ、個人は好かれるような努力をしなければなら
ない。我々は日本の歴史的問題というハンデを背負いながら、それでも友好
的な関係をアジアの中で築いていくという使命を持っていると思う。

今回のデモを通じ、やはり中国のカントリーリスクについても考えなければ
ならない。デモが収束したとしても、今後も中国国内で政治的な緊張が高ま
る可能性は高い。とすれば、やはり中国への一極集中は危険と判断すべきだ。
また、政治的緊張がなかったとしても、クォーターフリーの影響で対日輸出
から対米輸出に切り換えるメーカーも増えるだろう。元の切り上げ問題もあ
る。人件費の高騰や、より効率のよい職種への集中といった問題が生じる可
能性もある。

中国生産の代替えとしてのタイやベトナム、インドでの可能性。また、人材
やノウハウの流出という問題を解決するためにも、国内生産の見直しあるい
は国際分業も必要になるだろう。

私は大人の態度でアジアと付き合っていきたい。卑屈になることも尊大にな
ることもなく、対等に付き合っていきたい。ビジネスはビジネスであり、シ
ビアに判断したい。個人としては、そういう関係の中で信頼を勝ち得ていき
たいと考えている。


執筆担当:
有限会社シナジープランニング( http://www.j-fashion.net/ )
( http://j-fashion.cocolog-nifty.com/ )
代表 坂口昌章
文化服装学院客員教授
ジャパンクリエーション・総合コーディネーター
文化女子大学特別講義講師 他歴任