257,既存勢力と競合しない起業プログラムを 04/12/03
みなさん、こんにちは。坂口昌章です。 =================================== ◆既存勢力と競合しない起業プログラムを 繊維ファッションビジネスの分野では、繊維産地もファッション専門学校の 卒業生も製造業をベースに考えることが多い。何か新しいモノ、ユニークな モノを作って、卸売あるいは小売するという発想である。 ITビジネスの分野では、製造業ではなく「手数料収入」「広告収入」「ロ イヤリティ収入」等をベースにビジネスを考えている。繊維業界の人は、製 造業をベースに発想することこそ正しいのであり、手数料収入や広告収入な ど微々たるものであり、商売の対象にはならないと考えているだろう。しか し、最近何かと景気の良い話題か目立つITビジネスを参考にすることは無 駄ではあるまい。 製造業のビジネスとは、無から有を生じさせることである。原材料を仕入れ て製品に加工して販売する。ビジネスそのものを創造するという発想だ。 IT産業のビジネスとは、メディア、通信、システム、コンテンツ、パッケ ージ、データベース等がベースになっており、モノを扱うのではなく、情報 を扱う。情報の原材料を収集し、価値ある情報に加工し、メディア、通信を 通じて販売する。それらの基盤にあるのは既存のビジネスであり、それらを よりスムーズに、より効率的に動かすことを目指している。ある意味では、 既存の古いタイプのビジネスが前提となっているのであり、既存ビジネスと 競合するものではない。もし、既存ビジネスが全く存在しない環境では、こ れほどの成長はなかっただろう。 現段階で、製造業を基本にしたビジネスを起業するということは、多くの競 合相手に勝ち抜かなければならない。しかし、「競合」ではなく「協調」を 選べば、ITビジネスのように既存の巨大勢力と連携を図ることができるの である。 例えば、日本の川中製造業者の製品を販売することである。ジャパン・クリ エーション等でも、メーカーが直接展示を行い、商談をしている。しかし、 プレゼンテーションやマーチャンダイジングの技術や知識のないメーカーで は、せっかくの商品が生かされない。10の小さな単独ブースで商談するよ りも、ある種のセレクト型ブースを企画し、プレゼンテーションとセールス 活動をプロに委託した方が効率が良くはないだろうか。また、見本市だけで はなく、インターネットによるプレゼンテーションも同時に行えば、効果は 倍増するだろう。既存の売上以上の成績に対して増加した分だけ、歩合で支 払うシステムにすることができれば、メーカーも安心して活用できるに違い ない。 あるいは、産地メーカーに欠けている企画機能を受託するビジネスも考えら れる。これもインターネット等を使って、海外の企画会社と組めば付加価値 が上る。商品企画だけでなくブランド企画まで発展させれば、ブランドロイ ヤリティのような形態でブランド使用料と企画料を一括して売上歩合で支払 うことも可能である。 このように既存の製造業と競合するのではなく、既存の製造業をIT技術を 駆使した営業活動で補佐するというビジネスモデルを考えた方がビジネスチ ャンスは大きい。若者が起業する場合も、いたずらに競合の厳しい業種に参 入するのではなく、既存勢力を補完し合うような業態を目指すべきである。 クリエイティブな仕事をしたいという若者は多いが、目指す仕事は旧態依然 としたものが多い。モノの革新性ではなく、ビジネスの革新性を目指すこと を勧めたい。 ◇◆◇◆◇【お知らせ】―――――――――――――――――――◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇ プロフェッショナルからの提言! ◇◆◇◆ ◇◆◇ 『日本のファッションビジネスを再生しよう』 ◇◆◇ ◆◇ 〜実践的な発想、企画、営業のノウハウ〜 ◇◆ ◇ 本メルマガの(有)シナジープランニング代表 坂口昌章氏が執筆! ◇ ファッションビジネス業界人必携の書!A4版 105ページ 8,000 円(税別) 詳細、お申込みはこちらから↓↓↓ ◆ ⇒ http://www.apparel-web.com/bookstore/book_num_28.html ◆ ◇◆――――――――――――――――――――――【お知らせ】―――◆◇ 執筆担当: 有限会社シナジープランニング( http://www.j-fashion.net/ ) ( http://j-fashion.cocolog-nifty.com/ ) 代表 坂口昌章 文化服装学院客員教授 ジャパンクリエーション・総合コーディネーター 文化女子大学特別講義講師 他歴任 |
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