211,ロシア人向けファッションビジネス講座第二弾 03/12/12
こんにちは、坂口昌章です。 ◆3.商品を調達し、小売りする 第一に考えるべきは、顧客である。ロシアの顧客はどのようなニーズを持っ ているのか。特に富裕層はどのような商品、サービスを欲しているのかが重 要になる。 一般に貧富の差が激しい地域では、扱い商品も二極化する。リッチ層を狙う のであれば、豪華な環境で一流の商品を品揃えし、行き届いたサービスを展 開する必要がある。それを実現するには、リッチ層のライフスタイルを熟知 し、数多くの顧客を引きつけられる人脈を持っていることが条件となる。勿 論、豊富な資本も不可欠である。 品揃えの内容、ショップの内装、販売員教育等については、日本の専門家に 協力を要請することも可能と思われる。 ロシア人の体型にも対応しなければならない。ロシア人は大柄な人が多いの で、アメリカ向けの輸出を行っているアパレル企業やOEMメーカーから商 品を調達することが望ましい。 中流階級が育ってくれば、中流を狙う戦略もあり得る。この場合、繊維製造 業大国である隣国の中国から商品を調達することが有望だろう。ただし、前 述したように体型の問題があるので、対米向け輸出を行っている香港や台湾 のアパレルで中国生産を行っている企業から調達することを勧めたい。 ◆4.商品の企画・卸、企画・FC展開を行う 日本におけるファッションビジネスの主役はアパレル企業である。アパレル 製品の企画、生産管理を行い、小売店に卸売をする業態だ。欧米諸国のアパ レル企業が縫製工場を持つメーカーであるのに対し、日本のアパレル企業は 縫製工場を持たない卸商である。日本でアパレル卸が成長したのは、輸出で 成長したテキスタイル産業や縫製産業という生産背景があり、チェーンスト ア、ファッションビル、ショッピングセンター等の商業施設の開発が急速に 進み、流通のネットワークが整備されたことにある。つまり、生産と販売の 基盤が整備されたことにより、それをつなぐ業態が発展したのだ。 ロシアの場合、生産機能は隣の中国が急成長している。しかし、国内の商業 施設、小売企業、物流システム等の整備はどうだろうか。これらの基盤が整 備されていれば、国内に小売店を多店舗展開することが可能になるが、そう でなければ、都市毎に個性のある小売店を展開することになるだろう。 中国の生産背景に、ロシアの消費者ニーズに対応した商品企画を行い、中国 で生産し、ロシア国内の直営店で販売する。あるいは、各都市にリッチ層が 存在すれば、フランチャイズ店を展開していくという方法が考えられる。 小売店が多ければ卸売を行い、少なければ、直営店+フランチャイズ展開と いう形態が望ましいだろう。(つづく。次回をお楽しみに!) |
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