204,商品開発から流通開発へ 03/10/24
こんにちは、坂口昌章です。 /──────────────────────────────────// ★☆★☆ ★☆★☆ セミナーのお知らせ ★☆★☆ ★☆★☆ 財団法人ファッション振興財団が主催するセミナー「時代の創造とマーチャ ンダイジング/売れるマーチャンダイジングの仕掛けを探る!」は、私、 坂口昌章が全体の企画に加わり、いくつかのセッションではコーディネータ ーとして参加します。全10回のコースで、下記の回は私がコーディネータ ーとして参加します。 ■11月5日(水曜日)午後4時30分〜午後6時30分 「WEBコミュニケーションとこだわりMD」は、カフェグローブドットコ ムのマーケティングディレクター和田久美氏を講師に招きます。カフェグロ ーブは、ファッション雑誌等の編集者が集まってスタートしたキャリアウー マンに絞り込んだWEBサイトであり、WEBマガジンです。WEBサイト の中で商品開発を行い、実際に販売するという画期的なプロジェクトを展開 しています。消費者参加型の商品開発、マーケティング開発、プロモーショ ン展開として多くの企業から注目されています。 私の問題意識は、「既存の企業の商品開発の手法が全面的に変わるのではな いか」というものです。第一回と同様に、私がコーディネーターとして参加 し、対談形式の質疑応答を行います。 ●会場は、ミエ・エファップ・ジャポン校 (東京都渋谷区恵比寿2−36−13広尾SKビル3階) http://www.mieefapjapon.com/mej/imgs/newmap.gif ●お申し込みは、財団法人ファッション振興財団(担当:近藤)まで。 電話03-5410-0091/FAX03-5410-0095 /──────────────────────────────────// ◆商品開発から流通開発へ 国内製造業が自立し、国内外で販売するするには、商品開発よりも流通開発 あるいは販売システム開発が重要だ。商品開発では、技術的な面よりも、カ ラーやコーディネート提案、プレゼンテーション等が重要である。つまり、 産地や工場に閉じこもっていてはできない仕事が問われているのだ。 ここで言う流通開発とは、販売先を替えることではない。Aという問屋から Bという問屋に販売先に替わっても全体のシステムが変わったことにはなら ない。問屋の機能を商社が代替えしても同じことだ。 これまでの問屋流通は大量生産大量販売を基本にしていた。したがって、一 点モノは問屋流通に乗せにくい。現在、一点モノを販売するのに最も適して いるのはインターネット販売だろう。両者の中間的な販売システムが、伝統 工芸品等のイベント販売である。標準化された品揃えを複数店舗で同時に展 開するのではなく、複数の店を巡回しながら販売していく。同時に店舗展開 しないので、店頭在庫のリスクが少ない。生産ロットが少ない商品、作り足 しながら販売することが可能な商品、季節性がない商品等であれば、有利な システムといえる。商品の性質により、販売システムの選択が必要になる。 問屋や小売店を通さずにダイレクトに顧客に販売するというシステムも考慮 しなければならない。ダイレクト販売の長所は店頭在庫を作り込まなくても 良いこと。カタログやインターネット上に見本を提示し、顧客から受注して から生産することが可能になれば、かなりリスクは軽減される。アパレル製 品の場合、素材リスクが問題になるが、タテ糸共通のテキスタイル企画、ジ ャカード等の柄のバリエーション展開、プリントや刺繍等の後加工を組み合 わせることにより、素材の在庫リスクを軽減することも可能だ。 中国の低コスト生産を活用するのもビジネスとしては悪くないが、素材から 販売までをコントロールすることを考えると、国内生産が有利になる。ただ し、国内産地の情報、原料からテキスタイル、縫製加工までの流れを十分に 理解し、合理的な商品企画を進めなければならない。 百貨店の外商や訪問販売のように、個人をネットワークし、販売するシステ ムも考慮する余地がある。一社ではなく数社がグループとなり、商品教育、 販売教育を行い、それぞれが接客販売あるいはインターネット販売を展開し ていくのである。 店舗販売も通常の小売店に依存するだけでなく、ホテルや公共施設、商店街 の空き店舗等でイベント販売を行ったり、専門学校や大学と連携しながら独 自のイベントを企画するなどの方法が考えられる。 既存の百貨店、量販店、専門店を攻略するにも、一つの企業で行うのではな く、統一したブランドコンセプトに基づく商品開発、売場提案を行い、共同 で販売員を雇用し、教育し、販売するという方法が考えられる。 いずれにせよ、複数の産地、企業を結びつけ、商品企画から売場企画を行い、 実際のビジネス運営をプロデュースするという機能が必要である。そして、 既存の流通システムを超えた、顧客に満足を与える新しいビジネスモデルを 構築するのだ。これは国内販売だけでなく中国市場での販売等にも有効であ る。輸出して終わりではなく、どのように最終顧客まで商品・サービス・満 足を提供するのかという視点が問われている。 執筆担当: 有限会社シナジープランニング( http://www.j-fashion.net/ ) 代表 坂口昌章 文化服装学院客員教授 ジャパンクリエーション・総合コーディネーター 文化女子大学特別講義講師 他歴任 |
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